過去に後悔を残す中年層諸氏に送る!
日本のアニメの歴史から見ると、今は第4次アニメブームだそうだ。
その火付け役は、ご存知の方も多い新海誠監督の作品「君の名は。」(2016年公開)だ。
「君の名は。」の評判は、若者から中年層にジワジワと広がった。
リピーターには、中年層も多かったようだ。
中年層にウケた理由は、「郷愁」。
今回は、そんな郷愁を誘うアニメをご紹介してみよう。
アニメを通して過去を払拭?
今回、ご紹介したい作品は「orange」。
ある日、高校生の主人公のもとに、10年後の自分から手紙が届く。
その内容とは…。
16歳の日常や恋心を背景に、一人の友達を救おうとする高校生たちの物語だ。
いわゆる「日常系」のノンビリした内容かと思ったら、イヤイヤなかなかスリリング。
結局どうなったのかが気になり、かなり短時間で全話見てしまった(笑)。
16歳の心の葛藤や精いっぱいの思いが、丁寧に描かれている。
泣ける泣ける…。
大人になればさほど難しくない立ち居振る舞いでも、子供のころは難しいよね。
そりゃあねえ…。
未来の自分から手紙が届くので、SF青春モノとなるらしい。
時空を超える青春モノといえば、「時をかける少女」を思い出す方も多いだろう。
時をかける少女も「orange」も、かけがえのない友達を救おうとする点は似ている。
「orange」の舞台は長野県松本市で、いわゆるご当地アニメでもある。
「君の名は。」に劣らない、美しい情景も楽しめる作品だ。
学生時代を思い起こさせる作品
SFではないが、淡い青春の頃の思いを描いた作品をご紹介しておこう。
月がきれい
「月がきれい」も、2人の高校生の日常や心情を丁寧に描いている作品。
舞台は、埼玉県所沢市。
時の鐘などの観光地も盛り込まれている、ご当地アニメだ。
2人の恋の行方が気になるが、穏やかな気持ちで見ていられる作品だ。
氷菓
「氷菓」も高校生たちの日常を背景に、日々起こるちょっとした謎を解決しながら話が進んでいく作品。
意外な高校生探偵(?)が活躍するが、殺人など生臭い事件は無いのでリラックスして見られる。
なぜ「氷菓」なのか…。
真相は最後まで見た人へのお楽しみ、ということで(笑)。
おわりに
誰もが学生時代には、苦い思い出の一つや二つはあるだろう。
過去に戻ってやり直したいという思いは、当然私にもある。
でも、決して過去に戻ることはできない。
その切なさが、郷愁を強くするのだろう。
青春モノアニメは、決して今、青春期にある人達だけのものではない。
ぜひ、中年層諸氏にも見て頂きたい。
ではまた。